「交互調息法」(鼻呼吸) Topics

伸び リラックス 女性

呼気を意識する

 自律神経は、自分の意志でコントロールできないのですが、呼吸のみがコントロールできます。ゆっくりした呼吸は、副交感神経の働きを活発にします。一方、浅くて速い呼吸は、交感神経の働きを活性化します。

 また、吸気は交感神経、呼気は副交感神経の刺激になります。吸っているときは心に緊張が保たれ、吐いているときはリラックスします。時間に追われて息詰まることの多い現代社会では、交感神経が緊張しやすいともいえます。
 
 ですから、副交感神経を刺激する呼気を長くすることが大切です。これが、吐く息が大切といわれるゆえんです。しかし、だからといって口から吐いてしまうと口腔乾燥、低位舌を引き起こしてしまいます。

 口から吐くことが大事なのではなく、ゆっくり長く吐くことが重要なのです。鼻でゆっくり吐くことは難しいですから、口をすぼめて少しづつ吐き出すように指導している本もあります。

鼻からゆっくり吐き出す

 では、鼻から同じようにゆっくりと吐き出すためには、どうすればよいでしょうか。そうです。片方の鼻を指で押さえて閉じてしまえばいいのです。そうすれば、吐く息が通る面積が半分になりますから、長く吐くことができます。

右手の親指で右鼻を、人差し指で左鼻を交互に押さえます。まず、右鼻を押さえて、息を吸い込みます。そして、いったん止めます。それから親指を離し、人差し指で左鼻を押さえてゆっくり吐き出します。

 この吸気・呼気を4秒・2秒・8秒くらいの割合で行ってください。これを10回繰り返した後、吸気と呼気をする鼻の穴を替えます。左鼻から吸い込み、右鼻から出すようにします。これを「交互調息法」といいます。

交互調息法でストレス緩和

 どちらかの鼻が詰まっていたり、鼻中隔湾曲症で元々通りが悪かったりするケースもありますので、無理をしない範囲で行ってください。交互調息法は、ストレスが多いと感じるときや、寝る前にやると効果的です。

 もちろん、このときも、舌の位置に注意しながら行います。舌の位置は、上あごにぴったりつけた状態を意識するよう心掛けてください。

(みらいクリニック院長 今井一彰)

(「口を閉じれば病気にならない」今井一彰 岡崎好秀 2012/7/27 家の光協会より引用)

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