立位による起立性低血圧症 Topics

頭痛

 仰臥位から立位に体位変換することによって、血液が身体の下方(脚)へ移行し、同時に心拍出量や中枢の動脈圧が低下する。すると血管内に分布する圧受容器を介して自律神経が刺激され、交感神経の活動を高め、その一方で副交感神経の活動を弱める。

 交感神経の緊張は、心臓機能や静脈血管の収縮を促進し、腎臓からのレニンの放出やノルアドレナリンの分泌を促し、心拍出量や抹消血管抵抗を高め、結果的に血圧を高める。

 もう1つの作用は立位に伴う骨格筋(抗重力筋)の活動が高まり、筋のミルキングアクションを促進し、脚筋に下降してきた血液を中枢に速く還流させる。その結果、心臓への血液還流が促進し、心拍出量と血圧を高める。

 この2つの作用が不十分だと「起立性低血圧症」を引き起こす。

(「こころとからだを知る心拍数」山路啓司 2013/8 杏林書院より引用)

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