「震え」は血流をよくする防御反応 Topics

震えは血流をよくする防御反応

 目の前で突然、子供が熱痙攣を起こしたり、大人が過呼吸で痙攣をおこしたりしたらびっくりします。でも慌てることはありません。これは体調をよくするためのステップなのです。子供は40度以上の発熱をすると熱痙攣を起こしますが、それは脳の相対的血流不足が原因です。

 ガタガタ痙攣することによって、血流をよくして治そうとする自然な反応なのです。ですから、痙攣はよいサインだといえます。これを医学用語では「錐体外路の反射」といいます。錐体外路の反射とは、運動神経が無意識で筋肉を動かす不随意運動です。犬が水からあがったときにブルブルと全身を振ります。

 これは意識的に行っているのではなく、錐体外路の無意識の筋痙攣です。過呼吸の人が発作を起こしてガタガタするのは、吸いすぎた酸素を消費して正常化するためです。つまりは体にとって必要なステップなのです。

 パーキンソン病のように体がすごく震えるのは、血流が不足しているからです。興奮したときも体が震えますが、これは興奮によって起こった血流障害を、震えることによって改善している体の反射なのです。

過呼吸、貧乏ゆすり、チック、顔面神経痛、パーキンソン病

 このように、急激に震えることで冷えた体を一気に温めるのが、錐体外路の反射です。過呼吸で震えるのも、貧乏ゆすりも、体をカタカタ動かす癖も、チック、顔面神経痛、パーキンソン病なども、すべて錐体外路による不随意運動です。

体を揺することで、血流を促そうとする体の反射なのです。これまで、反射行動は「錐体外路の異常」と言われてきたのですが、異常ではなく、体の自然な反応、つまり正常な体の自衛策なのです。

 目をパチパチまばたきさせたほうが血流はよくなるし、目の乾燥を防げます。がんばっていると人はまばたきが少なくなるし、のんびりしている人はいつもパチパチしています。逆に、がんばる人がパチパチまばたきをするときは、そうやって血流を循環させることで体を守っているわけです。

 震える症状は血流が正常になれば自然に治まりますが、ひどい場合は体操をしたり、お風呂に入って体を温めればよくなります。

(「カラー版図解 病気にならない免疫生活のすすめ」安保 徹 2012.11.4 中経出版より引用)

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