カフェイン Topics

コーヒー

 コーヒーを飲むと、どうして目が覚めたり気分転換になったりするのでしょうか。複雑な味や香気成分にもよりますが、なんといってもカフェインの作用があります。

 カフェインは、植物が作るアルカロイドという物質のひとつで、DNAの一部分に似た構造をしています(アデノシン類似体)。

 このため細胞のレセプターにはまったり、ホスホジエステラーゼという酵素を阻害したりします。これが交感神経系の興奮をもたらすのです。

 植物がなぜこんな物質を作り出しているかはまだ謎ですが、カフェインが発見される以前から、人とコーヒーの歴史は何百年、ひょっとすると千年以上もさかのぼれます。

 カフェインは適量であれば、覚醒作用や疲労回復などのよい効果ががあります。私も書き物をしているときはコーヒーが手放せません。

 カナダ基準にしたがえば、一日4、5杯までということです。

(「遺伝子はダメなあなたを愛している」福岡伸一 2014/8/7 朝日文庫より引用)