グルテン不耐性 Topics


グルテンの問題点

 たかだか数年前と比べても、現在はグルテンの弊害が広く知られるようになり、おかげて何千万人もの人々が以前より健康になっている。グルテンとは、小麦やライ麦、大麦など穀物に含まれているタンパク質である。これがパンに柔らかさを出す「糊(グルー)」の働きである。グルテンがなければ、ピザを空中に放り投げることもできないし、くるくると回すこともできない。

 世間では健康的だとされている全粒穀物製品を含め、あらゆる小麦製品にはグルテンが含まれている。つまり、グルテンは私たちが口にする大多数の食物に含まれているということだ。今日において、小麦はわれわれが摂取するカロリーの20%を占めている。さらに悪いことに、最近の小麦およびその穀物は、人体にさらにダメージを与えるような遺伝子組み換えが行われている。

 では、実際グルテンの何が問題なのか?問題は複数あるのだ。一部の人の体はまったくグルテンを消化できないので、結果として肉体の反応は苛烈なものとなる。こういった反応の中でもっとも厳しいのがセリアック病と呼ばれるもので、グルテンをまったく受け付けることができないアレルギーだ。

 セリアック病になると、ほんの少しのグルテンを体内に入れるだけで小腸に恐るべき炎症の数々を引き起こす。肥満、筋肉のけいれん、下痢、疲労といったものだ。肌の吹出物も発生することがある。グルテンがあると腸はビタミンやミネラルもまともに消化できないので、急激な体重の減少や貧血、骨粗しょう症、栄養失調などにつながることもままある。

グルテン不耐症

 しかし、多くの人は私のような程度(グルテン不耐症)だ。小麦製品に対して過敏になっていて、多ければ5人に1人は何らかの形でグルテン不耐症をもっているとも言われる。症状は穏やかなものから深刻なものまで幅が広く、発症するのも食べてから数時間後になるため、正確な数字を特定するのは非常に難しい。

 われわれが摂取するカロリーの20%が小麦からきているとするなら、私たちのほとんどが大なり小なり恒常的なグルテン反応、体が重かったり、疲れたり、気弱になったりーを経ている可能性が非常に高い。そして、こういった症状をふだんの生活から来ている疲れだと思い込んでいる場合も多いはずだ。

 グルテンを取り除くことにより、すぐに体重が減少し、エネルギーが増加し、あるいはアレルギーおよびその他の免疫不全が消える可能性すらある。

(「ジョコビッチの生まれ変わる食事」ノバク・ジョコビッチ 2015.4.4 三五館より編集引用)