ストレスとPTSD Topics

 PTSD

 ストレスと身体疾患との関連を示すモデルの多くは、不安や抑うつなどのネガティブな情動が、両者の関係を媒介することを仮定している。

 一方、精神疾患と思われるほど強くて長いネガティブな感情が、ストレッサ―によって引き起こされる点に関しては、2つの大きな見方がある。

 一つは、ストレスフルな経験が非常に強いために、自然と持続的な恐怖や悲しみが起こるという見方である。この見方は、たとえば、米国精神医学会による外傷後ストレス(PTSD)診断基準となっている。

 この基準によれば、PTSDは、通常の人が体験する範囲を超え、ほとんどすべてのひとに著しい苦痛となる。外傷性のイベントを反復的に想起させるため、持続的な苦痛状態をもたらす精神疾患である。

 二つ目の考え方は、ストレスフルなイベントは、個人があらかじめ何らかの脆弱性を持っている場合だけに精神疾患をもたらす、というものである。

(「ストレス測定法」シェルドン・コーエン他編著 川島書店より引用)