テレビ番組と子供の攻撃性 Topics

子供 攻撃性

 アメリカ人は一生の間に平均8000回の殺人シーン、その他の暴力シーンを10万回テレビで目にするが、このうちの1万1000回は小学校に上がる前に見ているものだ。

 特にアニメなどの幼児向け番組には最も暴力シーンが多く、児童精神科医のリリアン・G・カッツは「未就学児は、空想と現実を区別するのが苦手です。特にテレビ番組はあまりに真に迫っているので、まるで現実のことのように見えてしまうのです」と指摘する。

 子供の攻撃性がテレビの視聴、特に暴力シーンと関連があることが多数の研究によって明らかになっている。短期的な影響を調べるために行われた研究では、子供に攻撃的な番組を観るた後、別の子供がゲームで遊ぶのに協力するか邪魔するかを調べたところ、相手が握っているハンドルを奪いとり嫌がらせをする子供もいた。

 攻撃的な番組を観た子供は、そうでない子供よりはるかに攻撃的になった。ドラマとアニメの双方でこの傾向が見られることがいくつかの研究によって確認されている。

 子供番組のの暴力シーンの多くでは、暴力が、対人関係の問題を解決したり、侮辱や不当な仕打ちへの報復や、欲しいものを手に入れるための手段として描かれている。

 9歳から13歳の少女に「自転車に乗って道路を走っているあなたは、近づいてきた子に押されて自転車が落ちてしまいました。そのときどうしますか?」というアンケートを行ったところ、選択肢には手や口を使った攻撃以外の和解手段も含まれていたにもかかわらず、テレビで激しい暴力シーンを観ている子供のうち45%が、何らかの方法で攻撃するという回答を選んだ。一方、暴力シーンをあまり観ていない子供では21%にとどまった。

 子供の攻撃性についての研究の一環として、カルフォルニア州サンノゼの小学校で、時間管理のための装置を各家庭に取り付けて、1年間、生徒のテレビ視聴時間を3分の1に減らしたところ、校内の喧嘩の発生率が25%減ったことがわかった。

 一方、テレビの視聴を制限しなかった別の小学校では、喧嘩の件数は8ヵ月間全く減らなかった。

 テレビについて、科学者の意見は一致している。「30年間の研究の結果、公衆衛生の観点から、テレビや映画などの暴力が特に子供において攻撃的な態度や価値観や行動につながる可能性があるという結論に達した」という文言は、2000年に、米国医師会、米国心理学会をはじめとする6つの専門家団体が議会に提出した共同意見書に記されたものだ。

(「加速する肥満」ディードリ・バレット 2010/5/14 NTT出版より一部引用)

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