ディジーズ・モンガリング(疾病喧伝) Topics

薬
検査や薬といった医療行為から利益を受ける人々や団体が、利益を最大化する目的で、該当する病気の条件に合う患者をむやみにふやそうとする、いわば「病気を作り出す動き」のこと。

例えば、うつの解釈を拡大すれば、抑うつ症状を示す患者に対して、診断はおろそかなままに無用な薬が投与されかねない。実際、2013年のDSM(精神障害診断と統計の手引き)の改定では、従来はうつではないとされていた死別に伴う抑うつ症状がうつと診断可能になったため、米国ではメディアを巻き込んで製薬会社の陰謀説が持ち上がった。死別のうつが正確な範囲での感情の変化であれば、過剰にうつの診断が広がったとも解釈できる。

薬を処方すれば、製薬会社や医療機関の利益につながる。たとえ真のうつでなくとも、抑うつ状態の症状にうつの薬は効果を示す。従って、本来であれば「病気に対して薬を使う」となるはずが、「薬が効くから病気」という逆転が起こる可能性がある。

(「絶対受けたくない無駄な医療」より引用)