主婦湿疹(手荒れ)と「湿潤療法」 Topics

白色ワセリンで手荒れを防ぐ

 主婦の皆さんを悩ますものの一つに主婦湿疹、手荒れがあります。家事にはどうしても水仕事がつきものですし、洗い物をするたびに手がかさつき、やがて亀裂になったり湿疹のようになったりしてなかなか治りません。

 評判のハンドクリームをつけても、尿素が入ったクリームで手を保護しても、全然治っていないはずです。そして多くの主婦の皆さんは、これは主婦業をしているうちは治らないものだとあきらめていることでしょう。しかしもう、手荒れで悩む必要はありません。簡単に治す方法があるからです。もちろんこれも「湿潤療法」の応用です。

①小さじ半分以上の※白色ワセリンを手にとり、両手に十分なじませるように時間をかけてもみ込みます。

②手がベトベトになっていますので、ペーパータオルなどで「床のワックスがけ」をする要領で十分なワセリンをふきとります。べたつきがなくなるまでふきとって大丈夫です。

 これを一日数回行うと、数日以内に手のかさつき感がなくなり、荒れた手が治ってきたことが実感できるはずです。これは一日何度行ってもいいですが、ほとんどの場合、朝起きてすぐ、昼食後、夕食の支度前の4回くらいで十分でしょう。

 白色ワセリンのもみ込みは、指先、手のひら、手の甲とまんべんなく行います。キズができている部分には特に念入りに行いましょう。また、最低でも1分以上かけてもみ込むのがコツです。この方法は手荒れだけでなく、かかとやひじのガサガサにもきわめて有効です。ぜひ試してみてください。

 白色ワセリンは無味無臭で安全な物質です。口内炎の軟膏や眼軟膏の成分のほとんどは白色ワセリンですが、それは、眼に入っても口の中に入れても害がないことがわかっているからです。

※白色ワセリン・・ぬることでキズ・ヤケドなどが乾くのを防ぐ

軟膏について

 それとは逆に、クリームや尿素が入っている軟膏は手荒れをひどくするだけですので、絶対に使ってはいけません。クリームには界面活性剤(中性洗剤の成分です)が含まれているため、細胞膜を破壊します。

 クリームを傷ついた皮膚にぬると痛いのはそのためだったのです。クリームをぬるとその時はスベスベしていますが、クリームを洗い落とすと皮膚はガサガサになっていると思います。それは、界面活性剤が皮膚の大事な脂分を分解してしまったからです。

(「キズ・ヤケドは消毒してはいけない」夏井 睦2013/8/30 主婦の友社より引用)

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