低体温は生体へのストレス Topics


 元中日ドラゴンズで50歳まで1軍のマウンドで投げた山本 昌投手がいます。32年投げて1度も怪我、故障なしで通算200勝を達成した人ですが、MRIなどで精密検査をしても肩関節にほとんど変形がない状態でした。これは野球界のみならずスポーツ界でもすごいことです。

 なぜなら、スポーツというのはある特定の部位を酷使するので、どうしても酷使した部位に負担がかかり、組織が変性していくからです。一般人でさえ、日常生活で肩を少し使いすぎるといわゆる五十肩という肩関節周囲炎が起こります。

 では、なぜ山本選手だけがこのような長年の体(特に左肩)の酷使にもかかわらず、故障どころか炎症・変形さえもなかったのでしょうか?そのヒントは山本選手の徹底した哲学がありました。それは、絶対に肩を冷やさないこと。

 試合後に完投したあとでも、通常の投手がやっているようなアイシング(氷を肩にのせて冷やす)はしませんでした。なんと中学生のときから、体育の授業で肩が冷えるからという理由でプールにさえ入らなかったといいます。この徹底ぶりには頭が下がります。

 実は、リポリシス(脂肪分解)はこの「冷やす」ことに関係しています。生体にとっての低体温は一つの強いストレスです。低体温によってリポリシス(脂肪分解)が起こり、遊離脂肪酸(プーファ)が血中に放出され、組織の炎症・変性を加速させるのです。

(「病はリポリシスから 生体内核爆発リポリシス」崎谷博征 2017.8.18 風詠社より編集引用)

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