動物は体調が悪いときには何も食べない Topics


酵素の種類

 体の中で働いている「酵素」には、大きく分けて二種類あります。一つは「代謝酵素」と呼ばれるもので、もう一つは「消化酵素」と呼ばれるものです。「消化酵素」とは文字どおり食べ物の消化に役立っているものです。この「消化酵素」以外はすべて「代謝酵素」です。

 特に腸管から吸収した栄養素は血管を通って各種器官に運ばれ、その後エネルギーに変換され、生命活動を担うためのあらゆる化学反応を司ります。消化酵素の働きによって消化・吸収された栄養素を活用し、代謝酵素が正常に働きます。

 すべての器官・組織の中には、独自の働きをする代謝酵素が存在します。調査によると動脈内だけでも98種類の異なった代謝酵素が発見され、心臓・脳・肺・腎臓など至るところで別々の働きをする代謝酵素が存在しています。

 健康に生きられるかどうかは、これらの代謝酵素群が無駄なく本来の働きをしてくれるかにかかっています。

動物は体調が悪いときには何も食べない

 消化という作業は膨大なエネルギーが必要です。食事のあとに眠くなるのは、膨大なエネルギーを使い果たした体が、休息を欲しているからなのです。ですから、病気のときこそ消化の良いものを摂るようにしなくてはなりません。

 食欲がなくなるということは、カラダが「消化酵素を使わないでください。今は、健康回復のための代謝酵素が大忙しです」と訴えかけているのです。それを誤って「病気のときには、体力が落ちているから、元気をつけるために無理でも食べたほうがいいですよ」というアドバイスをするのは全く逆効果です。

 動物たちは、自らの体調が悪いときには何も食べずに、じっとしています。食べ物を口に入れず、断食をすることで消化酵素を温存させ、代謝酵素の働きを取り戻す術を、動物たちは本能的に知っているのです。

(「スーパー酵素医療 なぜ治るのか、答えはここにある」鶴見隆史 2003.11.20 グスコー出版より編集引用)

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