周波数の同調と皮膚で感じる「色」の治癒効果 Topics


 

光の周波数(振動数)を色として認識する

 一般的に光や色といったものは目で知覚している。そもそも光とは、電波やX線と同じように、電磁波の一種だ。電波と違うのは、固有の周波数(振動数)があるということである。私たち人間が見ているのは、振動するエネルギーのうち、目で見ることができる部分のことである。目でとらえることができる光を可視光という。

 私たちは、この光の波長を視覚を介して、色に対応させてとらえている。波長が長いものから波長が短いものまで、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫など連続的な色として認識している。私たちはその周波数の振動を、「色」として認識しているのである。

 ちなみに波長が短いとされる紫は1秒間に約750兆回の振動数があり、もっとも波長が長いとされる赤は、1秒間に約450兆回の振動数で振動している。また可視光よりも波長が長いのが赤外線、波長が短いのが紫外線であり、これらは人間の目で見ることはできない。

皮膚は光や色も感知している

 それでは人間は、可視光でしか知覚できないのであろうか。実は、目に見えない赤外線と紫外線のどちらにも、皮膚は反応している。さらにいえば、目に見える色でさえも皮膚は感知してるという実験もある。人間は、目隠しをしていても、赤い部屋と青い部屋では、脈拍や血圧に変化が出るという。

 私も実験してみたのだが、赤い折り紙と青い折り紙を置いておき、目隠しした状態で手をかざしてもらうと、かなりの割合でわかったのだ。おそらく皮膚全体が「赤は温かみがある」「青は冷たい」といったことを、感じ取っているらしいのだ。

 そのメカニズムであるが、目の網膜には、オプシンという光の色(青、緑、赤)をとらえるタンパク質がある。この3つの光をとらえることで、赤から紫までを脳が感じることができる。しかもオプシンは、目と同じように皮膚にもあるということがわかってきたのだ。

 だからこそ、目で見なくても色がわかり、色の影響を受けるのだろう。海底にいるタコは、まわりの環境に合わせて皮膚の色を変えることで知られている。それも、「目」→「脳」→「皮膚」というルートではなく、皮膚自体がまわりの色を感知して、一瞬で皮膚の色を変えてまわりの環境に同化していることもわかっている。

 カエルやカメレオンなども同じである。目ができる前の生物は、おそらく太陽の光を体全体で浴びていて、目が見えなくても皮膚を通して感知していたのだろう。退化こそしているが、人間も皮膚で色や光を感知できるのだ。

周波数の同調と皮膚で感じる「色」の治癒効果

 皮膚が色や光を感知できることを応用した代替療法に、色彩療法がある。色彩療法とは、色の持つ力を利用して、そのパワーがそのまま体に影響を及ぼすことを利用したセラピーだ。人体を構成している根源的な物質である原子レベルでは、それぞれの原子固有の周波数がある。

 それが色(光)の持つ波長を同調することによって、体に影響を与えると考えられているのだ。例えば傷口に赤い光を当てると治りが早くなる、ニキビに青い光を当てると治りやすくなる、といったことがわかっている。色の違いは波長の違いでもあるから、それぞれの色によって、体に与える影響も違うのである。

 例えばイギリスのヒルたちは、スポーツ選手のユニフォームの色と運動のパフォーマンスの関係を調べた。研究では、2004年のアテネオリンピック大会でおこなわれた格闘技の試合結果を分析し、ユニフォームやプロテクターが赤だった選手たちは勝率が高く、試合で優位に立つことを明らかにした。

 また同じように、赤いユニフォームのサッカーチームは、ほかの色のユニフォームのチームよりも勝利が高いこともわかっている。こたつやヒータには赤外線が使われており、温度を上げる作用がある。そして赤外線にもっとも近い波長である赤色にも、体温を上げる効果がある。

 赤い色の部屋に入れば脈拍や血圧が上がるのもそのためである。その逆に、波長が短い青や藍は、見るからに冷ややかなイメージがあるが、実際に心を落ち着かせる作用がある。このことを利用して、心の状態に合わせて色を選ぶのもひとつの方法だ。長時間過ごす部屋や、ユニフォームなどに使う色を工夫することも有効である。

(「皮膚は心を持っていた 第二の脳といわれる皮膚がストレスを消す」山口 創 2017.8.15 青春出版社より編集引用)

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