小食とストレス緩和 Topics

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 心身に負担がかかると、それに対抗するために、体に種々の反応が表れることをストレスという。これは、自律神経のうち、緊張の神経といわれる交感神経が優位に働いているので、血圧上昇、脈拍増加、、などの症状が表れる。

 これを鎮めるためには、リラックスの神経とされる副交感神経を働かせればよい。それには、入浴、趣味に打ち込む、ウオーキング等々あるが、手っ取り早いのが、食べることだ。胃腸が働くと、副交感神経がよく働くからだ。よって、「ストレスのやけ食い」という現象がおこる。

 しかし、もっともっと大きいストレスがかかると、食欲がなくなる。私の小中学校時代は、鳥獣の捕獲禁止法などなく、学校から帰宅すると、すぐに、トリモチやカスミ網を持って、近くの山にメジロやホオジロ、ウグイス、シジュウカラ等々の小鳥をとりに行ったものだ。

 そうした野鳥をつかまえてきて、家でカゴに飼うと2~3日は絶対に食べない。カゴに風呂敷をかけて暗くして、小鳥の興奮を鎮め、水だけあげて様子をみると、2~3日後から食事を食べ始める。

 このように、野生の動物は、強いストレスがかかると「食べない」ことで、精神力を強めて、ストレスから逃れようとする。よって、我々人間も、日頃食べすぎないことが脳幹を刺激し、精神力を高めることにつながるのである。

(「食べない健康法」 石原 結實 2012.126 PHP文庫より引用)