平均寿命と平均余命 Topics

 寿命というと、一般的には「平均寿命」を思い浮かべると思いますが、これは毎年変わるものです。平均寿命とは、毎年厚生労働省が「簡易生命表」から算出しているからです。

 この「簡易生命表」は、その年の各年齢別の死亡率から計算される予測生存率をまとめた表です。つまり、零歳を100として、零から1歳、1から2歳・・・というように各年齢死亡率から生存率を計算していきます。

 その値が50(パーセント)になる年齢がその年の「平均寿命」となるのです。したがって報道される「平均寿命」はその年に生まれた人の「平均余命」になるわけです。

 その年の平均寿命が80歳だからといって、70歳の人の余命があと10年あるということではないのです。

(「ヒトはどうして老いるのか」田沼靖一 2002/12 ちくま新書より一部引用)