心拍数一定の法則 Topics

心臓4
 たとえば、息を吸って吐いて、吸って吐いて、という繰り返しの間隔の時間を心臓の鼓動の間隔時間で割ってやると、息を1回スーッと吸ってハーッと吐く間に、心臓は4回ドキンドキンと打つことが分かる。これは哺乳類ならサイズによらず、みんなそうだ。

 寿命を心臓の鼓動時間で割ってみよう。そうすると、哺乳類ではどの動物でも、一生の間に、心臓は20億回打つという計算になる。

 寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回、息をスーハ―と繰り返すと計算できる。これも哺乳類なら、体のサイズによらず、ほぼ同じ値となる。

 物理時間で測れば、ゾウはネズミより、ずっと長生きである。ネズミは数年しか生きないが、ゾウは100年近い寿命をもつ。しかし、もし心臓の拍動を時計として考えるならば、ゾウもネズミもまったく同じ長さだけ生きて死ぬことになるだろう。

(「ゾウの時間 ネズミの時間」本川 達雄 1992/8/1 中公新書より一部引用)