注意(意識)をコントロールする Topics


 注意をコントロールすることは、体験をコントロールすること、したがって人生の質をコントロールすることである。情報は関心を向けているときにのみ意識に上る。

 注意は、下界の出来事と体験の間のフィルターの役割を果たす。どの程度ストレスを感じるかは、実際に起こること自体よりも、注意をどの程度コントロールできるかにかかっている。

 肉体的苦痛、金銭的損失、社会的不遇といったものの影響は、払った注意の程度、つまり意識の中にどれくらい取り入れるかにかかっている。

 痛ましい出来事は、心理的エネルギーを注げば注ぐほど、現実味を増し、それだけ多くのエントロピーが意識にもたらされる。

 そうした出来事を、否定し、抑制し、ごまかしたとしても、なんの解決にもならない。そうした悲しい出来事の情報は、心の奥でくすぶり続け、情報が大きく広がらないように押しとどめている心理的エネルギーさえも枯れさせてしまうだろう。

 むしろ苦しみを直視し、その存在を理解し、尊重して、できるだけ早く、自分で集中することを選んだ事項に注意を向けて忙しくしてしまうほうがよい。

(「フロー体験入門」M.チクセントミハイ 2010/5/10 世界思想社より引用)

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