涙と自律神経 Topics

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情動の涙

 涙には3種類ある。一つはドライアイにならないための基礎分泌としての涙である。二つ目は、目にゴミが入ったり、タマネギの汁で角膜が刺激を受けて出る涙で、防御反射としての涙である。三つ目の涙は、人間だけが流す情動性の涙である。

 情動性の涙を誘発する因子は、発達段階によってさまざまであり、たとえば赤ん坊の場合には、お腹がすいた、おむつが濡れた、足をぶつけて痛いなど、自己のストレスで誘発される。人は涙を抑えることを覚えて赤ん坊から子供、そして大人へと成長していく。

 その成長過程で、時には悔し涙をこぼしてしまうこともあるだろう。懐かしさのあまり電話の向こうの声を聴いて涙が流れることもあれば、他人の気持ちに共感して止めどもなく涙があふれることもある。

情動の涙と自律神経の変化

 有田らによれば、映画を見て感動して泣く際に、内側前頭前野が活性化する。この研究では、自律神経機能の指標として同時に心拍も測定しており、泣き出しそうに感じる予兆の時期に心拍が上昇し、感極まって実際に涙を流し始めると心拍が低下することが示されている。

 このことは、感動して泣く際に、交感神経から副交感神経への瞬時の切り替えが起こることを示唆しており、実際、流涙時の切り替えの現象は他の研究者によっても報告されている。情動性の涙を流す際に、交感から副交感へ切り替えが起こることは、経験的にも理解できる。

 たとえば、幼児が母親に説教されている場面を思い浮かべてみてはどうだろうか。怒られている最中に涙は出ない。緊張で交感神経の活動が高いためであろう。母親の説教が終わって頭を撫でられた途端に、涙がこぼれたりする。おそらく、安堵して副交感神経への切り替えが起こり、涙とともに高ぶっていた気持ちも洗い流されるのであろう。

(「やさしい自律神経生理学」鈴木 郁子 中外医学社より引用)

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