深呼吸と緊張緩和 Topics

ヨガ2
 緊張して呼吸が浅くなったり、呼吸を止めたりすると、血液は二酸化炭素を十分に吐き出すことができず、酸素も不足する。

 本来は取り除かれるべき酸性の老廃物、二酸化炭素が排出されないままの血液が全身を循環することになる。すると体内は酸性に傾く。

 深くため息をついたり、あくびをしたりするのは、酸素が欠乏し、体が酸性に傾いている証拠である。

 体が無意識のうちに酸性の二酸化炭素を吐き出そうとしているのだ。息を止めたり、呼吸が浅くなったりすると、体は危険を察知し、交感神経の「闘争・逃走」反応を呼び覚ます。

 そんなときに深呼吸すると、体は交感神経モードの緊張状態から、アドレナリンとコルチゾールを減少させる副交感神経モードの鎮静状態へと切り替えやすくなるのである。

 ストレスホルモンのアドレナリンは、肉体的・精神的な強いストレスから体を守るために、副腎から分泌される。

 副腎が分泌するアドレナリンの量は、脳が感知するその場面の緊張度におおむね比例する。つまり、ストレスホルモンの分泌量と分泌の持続時間は、脳が感じる危険の度合いによって決まるのである。

 アドレナリンの分泌には、ほんの一瞬しかかからない。

 例えば夕食後、ゆっくりと家でくつろいでいるときに、ふと大事な仕事をし忘れたことに気付いたとしよう。そんなとき、折しも上司からその仕事の件で電話が入る。

 こんな身もすくむような状況に置かれれば、恐らく誰でも息を止めたり、呼吸が浅くなったりするだろう。

 このような緊張で交感神経が優位になって起きるアドレナリン反応は、意識的に深く落ち着いた呼吸をすることでコントロールできる。

(「疲れることに疲れたら」ジェシー・リン・ハンレイ共著 2003/3 ネコパブリッシングより一部引用)

(関連記事)
「交互調息法(鼻呼吸)」

「交互調息法」(鼻呼吸)