現代人はイメージにおびえている Topics


 人類の歴史のなかで、これまで中心を占めていたストレスは生きるためのものでした。貧しい時代には、人間関係のややこしい問題など二の次、三の次で、ともかく重労働やひもじさ、暑さ、寒さといった、過酷な環境における肉体的なストレスでした。

 高度経済成長以降は、生存のためのストレスはほとんどなくなり、今度は競争社会でのストレスが新たな問題となってきました。大人は職場で成績競争、出世競争にしのぎをけずり、子供は受験戦争の渦にまきこまれて押しつぶされそうになります。

 それから30年以上たったいま、なにが大きなストレスになっているかといえば、私はイメージではないかと思います。自分が勝手に作っているイメージに、不安やおそれを抱いてしまうのです。

 過敏性腸症候群の症状が月曜にでやすいのも、「これから一週間、どんないやな目にあうのだろう」と、この先の時間をイメージして、とてもいやな気持ちになってしまうからです。症状が朝に多いのも、その日一日に起こるだろうひどいイメージを勝手に抱いて、おそれをなしてしまうからです。

 一人一人の個人的な心の問題もありますが、最近は社会全体を、大きな不安感がおおっているように思えます。年金が削減され、将来の生活はどうなるのか。おぞましい犯罪が増え、どうしたら犯罪にまきこまれるのを防げるのか、これから安心して暮らすにはどうしたらいいのだろう。

 もし日本が戦争に巻き込まれtら、テロが起きたら・・。漠然とした不安というストレスは、なかなか解消できませんが、ともかくストレスは万病のもとであることをよく理解しておくことが大切です。

(「安保徹の体温免疫力で病気は治る」安保 徹 2006.7.1 ナツメ社より引用)

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