自律神経による白血球支配の法則 Topics

交感神経と副交感神経

交感神経と副交感神経

血液検査でわかる免疫の状態

血液検査でわかる免疫の状態


白血球による自律神経支配

 1996年、外科医の福田稔先生との出会いにより、共同研究によって自律神経の白血球支配の法則を見つけました。自律神経の乱れ(交感神経、副交感神経のどちらかに偏った状況)が長く続くと、白血球の中のリンパ球と顆粒球のバランスが崩れ、免疫力が低下し病気を引きこします。

 ストレス過剰の無理し過ぎる生き方で交感神経に傾くと、アドレナリン受容体を持つ顆粒球がふえて死んでいくときの活性酸素によって炎症や潰瘍を起こし、組織破壊の病気を引き起こします。リラックス過剰の楽し過ぎる生き方で副交感神経に傾くと、アセチルコリン受容体を持つリンパ球がふえて小さな物にまで反応し、アレルギー疾患を引き起こします。

 ちなみにアドレナリンとアセチルコリン両方の受容体を持っているのがマクロファージです。交感神経が優位になると活発に体内をパトロールして異物を警戒し、副交感神経優位になると異物を貪食し、消化排泄を行います。体内の状況に応じて数が変化します。マクロファージがふえているときは、ウイルスや異物、異常細胞や戦闘後の免疫細胞の死骸などの処理を行っているときです。体の中を掃除して治癒へ向かっていきます。

 血液を採取して白血球分画検査を行えば、簡単に白血球のバランス、つまり免疫力の状態を把握することができます(3ヶ月1回程度を目安に)。免疫力をみるうえでのポイントはリンパ球と顆粒球(好中球+好酸球+好塩基球)の割合です。リンパ球の割合と数が、生きる力を表しています。

白血球分画と免疫力

 自律神経のバランスがよく働いて健康な状態のときには血液1立方ミリメートルあたりに4000~6000個の白血球が含まれたいます。白血球の中のリンパ球と顆粒球のバランスは、約54%~60%の顆粒球、約35%~41%のリンパ球、約5%のマクロファージという割合が理想的です。この状態は血流がよく理想的な体温、腋の下で測定すると約36.5度です。免疫力は十分に働いています。

 理想的な状態に近い値にあれば、治す力が備わっているので、たとええ病気や気になる不快な症状があっても早く回復することができます。その逆に理想値内にない場合は、症状がなくても発症や再発の危険があるので生き方の改善が必要です。体の持っている力を信じて生活の中での改善法を実践すれば、病気を予防し治癒できます。

(「安保徹のやさしい解体新書」安保徹 2013.12.17発行 実業之日本社より引用)

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