運動習慣と老化予防 Topics

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加齢と体重の増加

 年を取るにつれて、筋肉や強靭さが失われるとともに、代謝も徐々に衰え、さらには、活動量が減るのに食べる量を減らさないため、体重が増えていく。さらには、ホルモンの変化が追い打ちをかけ、代謝はますます衰える。

 2010年に、『米国医師会雑誌』に掲載されたある研究は、2008年に米国政府が出した、週5回、30分の運動を推奨する「米国人のための運動ガイドライン」を守っても、摂取カロリーを減らさなければ、高齢者の体重増加は止まらないと述べた。つまり、年を取るにつれて、減量にはさらに多くの時間と努力が求められるようになるのだ。

高齢者でも筋力はアップする

 運動は、老化を止めたり遅らせたりする可能性はあるとしても、逆行させることはできるのだろうか?この問いに刺激されて、もう一つの研究分野が発展しつつある。そして、SFのように聞こえるかもしれないが、すでに検討に値する証拠が見つかっている。2008年、カナダと米国の研究者のチームが、運動が分子レベルで老化をいくらか逆行させることを明らかにした。

 65歳以上の被検者に、6ヵ月間、筋力トレーニングをさせて、その前と後に太ももの筋肉細胞を少々採取し、26人の若者(平均年齢22歳)の筋肉細胞と比較した。科学者たちは、トレーニングによって高齢者の筋肉が増えることを期待し、実際、50パーセント増という結果が出た。しかし、彼らを大いに驚かせたのは、遺伝子発現が劇的に変化したことだった。トレーニングを経た高齢者の筋肉細胞における遺伝子の発現は、若者たちとほぼ同じレベルまでに回復していたのだ。

ミトコンドリアと老化の関係

 これはあまりにも不思議な現象であり、理解したり、科学的に説明したりするのは難しく思えるかもしれないが、いずれにせよ、今日のテクノロジーをもってすれば、このような驚くべき研究を行うことができるのだ。この研究では、運動をする前と後で、被検者の筋組織の600の遺伝子の発現を調べた。それらの発現は年齢に左右されるらしく、高齢者と若者で著しく異なっていた。

 6ヵ月にわたって運動した後、そうした遺伝子の3分の1の発現が変化し、さらに詳しく調べたところ、変化したのはミトコンドリアの機能に関連する遺伝子だった。ミトコンドリアは細胞内で酸素と栄養素を結びつけて、燃料を作っている。言うなれば細胞内の発電所である。この研究の結果は、後続の信用に値する研究によって確認された。

 多くの科学者は、健康なミトコンドリアが失われていくことがほ乳類の老化の主因だと考えている。ミトコンドリアは独自のDNAを持っており、それ自身が増殖する。その過程でミトコンドリアDNAの小さな変異が蓄積することもあるが、通常は、細胞内の修理システムによって修正される。しかし、年を取ると、変異が多くなって修正しきれなくなり、ミトコンドリアは機能不全に陥って、死んでいく。

 その結果が、筋肉や脳の縮小、抜け毛や白髪の増加であり、私たちは外見も中身も老いていくのだ。実験では、運動したマウスは、しなかったマウスに比べて、健康なミトコンドリアを多く維持し、長命で、老化の度合いが全体的に軽かった。

(健康のルール) 巻末

 ホメオスタシス(恒常性)こそが体が望むものだ。体は複雑で、完全に理解することはおそらくできないが、体が常に求めているのは、シンプルなホメオスタシスである。薬やサプリメントへの依存、あるいは、不規則な生活、睡眠不足、過度の運動、食べすぎ、飲みすぎといったアンバランスな行為は、ホメオスタシスを壊すことになる。

 だが、ありがたいことに、体が望む生活のリズムを取り戻し、体に入れるものに気を配るようになれば、自然にホメオスタシスを取り戻すことができる。

(「ジエンド・オブ・イルネス 病気にならない生き方」 デイビッド・B・エイガス  日経BP社より引用)

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