高血糖とデンプン質 Topics


 急激な高血糖は生命体にとって危険です。なぜなら、糖を細胞の中に入れようとしてインシュリンが大量に分泌されるからです。このときにカリウムも細胞内に入りますので、ミネラルバランスも崩れてしまいます。大量のインシュリンが分泌されると何が危険なのでしょうか?それは、血糖値が急降下するため低血糖を起こす可能性があるからです。

 低血糖は生命の最大のストレスですから、すぐにHPA系(視床下部ー下垂体ー副腎システム)が作動して、ストレスホルモンであるコルチゾール、アドレナリンが放出されます。その結果は、前述したとおり、肝臓の糖のストックが枯渇すれば、リポリシス(脂肪分解)、プロテオリシス(タンパク分解)が起こります。

 これがインシュリンの急激な放出は好ましくないという理由です。さて、このインシュリンの放出量が、糖、果糖と比べて断然に高いのが、デンプン質といわれるものです。デンプン質は糖がたくさん連なったものです。ですから、シンプルシュガーといわれる糖、果糖よりインシュリンを大量に放出させます。

 このインシュリンの出具合を糖などと比較したグリセミック指数というものがあります。パスタ、パン、コメ、タピオカといったデンプン質はいずれもグリセミック指数が非常に高い物質です。つまり、インシュリンを大量分泌させて、低血糖を引き起こす可能性があるということです。

 ケーキなどの甘いお菓子はデンプン質です。これらのデンプン質はインシュリンを大量放出させ低血糖を引き起こすことがあるために、さらに甘いものを求めるという「甘いもの」中毒現象を引き起こします。

 砂糖が「甘いもの」中毒の原因ではありません。砂糖、果糖、乳糖やフルーツはデンプン質よりグリセミック指数は低いのです。つまりインシュリンは急激に放出しません。たとえデンプン質が全粒穀物であっても果糖、砂糖やフルーツの方がグリセミック指数がは低い、つまりインシュリンの放出量は少ないのです。

(「糖尿病は砂糖で治す 甘いものに目がないのは正しかった」崎谷 博征 2017.9.1 鉱脈社より引用)

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