「5月病」 Topics

あいつ、もうやめるのか?! 5月病の正体( 西多昌規 精神科医/医学博士/自治医科大学・講師)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nishidamasaki/20130506-00024645/

(以下、yahooニュース記事より抜粋引用)

「5月病」とは

 「5月病」。正式な医学用語ではありませんが、その巧みなネーミングから知らない人はいないと言っていいくらい有名になりました。「5月病」とは、緊張感溢れた4月を過ごした新入生や新入社員が、ゴールデンウィーク明けに陥る倦怠感や虚脱感などを表した俗語です。

 新しい環境になじめないことによる抑うつ状態であり、精神医学ではストレス障害の一種である「適応障害」に分類されるという解説が主流のようです。「適応障害」とは、特定のストレス因子によって精神的問題が生じ、仕事や勉強など一般的な社会生活ができなくなる診断名です。

 新しい環境がストレス因子と考えれば、「5月病」=「適応障害」は、あながち間違ってはいないでしょう。典型的な「5月病」は、新入社員や新入生の例でした。4月に入社してくる新入社員は、いろいろな意味で過剰な負荷がかかっています。

 希望や理想を持っているフレッシュマン(ウーマン)は、新しい環境へ適応するために、緊張が強くなっている上に無理を重ねてしまいます。ゴールデンウィークまでは緊張感から何とか頑張れていても、疲労と緊張の蓄積から、5月に入って「朝起きられない」「会社に行くのが億劫」などの症状が現れてきます。

 しかし、新しい環境に徐々に適応していき、夏休みが近づく頃には自然回復している、これがこれまでの「5月病」と称されるケースの経過でした。若者の通過儀礼という側面もあったわけです。

名称の功罪

 「5月病」を、ストレスが原因で抑うつ的になる「適応障害」という考え方は、精神科医療への垣根を低くした功績はあるでしょう。企業、学校ともに、健康診断では身体面だけでなく、メンタルヘルスのチェックも確立されてきました。

 自殺未遂や長期休職などを防ぐために、個人のメンタルヘルスの管理、ならびに精神疾患の早期発見という意味では、大きな進歩だと思います。しかし弊害としては、過度の精神医療サービス提供につながっている可能性があります。すなわち、昔ならば「通過儀礼」で済んでいた人が、不必要な精神医療、すなわち向精神薬の投与が行われ、かえって自然回復力を妨げられている現状があるからです。

 以前は「精神科なんて行きたくない」という、ある意味健康的な拒絶がありました。現在では、進路や失恋の悩みでさえも、精神科クリニックの門を叩く時代です。必要以上の不適切な薬物療法を受ける危険性は、逆に高くなっているわけです。

その対策

 「5月病」への対策としては、ストレスをためない、連休中は気晴らしをしよう、他人と話をしようなど、ありふれたアドヴァイスがなされることが多いようです。これらの心がけも重要ですが、もっと重要な基本は、睡眠覚醒リズムを保った生活習慣です。

 そもそも、なぜ「5月病」であり「6月病」ではないのか。それは、日本特有の「ゴールデンウィーク」にヒントがあります。獨協医科大学越谷病院こころの診療科教授の井原裕教授が、時間生物学的にも興味深い「5月病」のメカニズムを解説しています。

 ゴールデンウィークによる長期休暇中に、朝寝遅起きの「睡眠相後退」現象が生じるというのです。週末一日ぐらいの寝坊では、月曜日につらくても何とかリセット可能でしょうが、1週間近く体内リズムが遅くなった生活を続けていては、海外旅行に行っていたことと同じになります。

 ありきたりですが、ゴールデンウィーク期間中そして終了後も、生活リズムを大きく乱さないことが、体内時計など医学上の知識から確実に実行できる「5月病」対策と言えます。

ある程度決まった時刻に起きて、食事をして、睡眠を取る。「言われなくてもわかっている」とお叱りを受けそうですが、この基本がなにより肝心なのです。

〈セルフチェックリスト〉

・他人と会う、話すのが億劫で面倒くさい

・新しい環境に合わせるのが苦手

・過剰適応気味で、周囲に気を使いすぎる、空気を読みすぎる

・仕事や勉強についてクヨクヨ悩むことが多い

・生活リズムが夜型になってきた

・朝早く目覚めるが、ベッドから出るのがつらい

・「俺はダメだ・・・」マイナス思考から抜けられない

・洗顔や髭剃り、化粧を怠るなど、身だしなみがだらしなくなってきた

・通勤中の会社が近づくにつれて、腹痛や動悸など体調不良が出る

・食事に関心がなくなり、適当に済ませるようになってきた

※3個未満 現在5月病の心配はないようです

※4~6個 軽い抑うつ傾向が見られます。ストレス・緊張が強い状態です。

※7個以上 抑うつ傾向です。この状態が続くならば受診が必要です

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