がんのタイプと糖質制限食の予防効果 Topics

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感染症型のがん

 がんには、感染症型と生活習慣病型の2つのタイプがあります。感染症型のがんとしては、胃がん、肝がん、子宮頸がんなどがあります。これらは、感染症が引き金になって起こるタイプのがんです。がん細胞は、正常な細胞が増殖するときに遺伝子つまりDNAの複製に失敗して、生まれてしまいます。

 細菌やウイルスに感染すると、炎症を起こし細胞が頻繁に壊れます。それを修復するには細胞が増殖しなければなりませんが、このときにDNAの複製にエラーが起こると、がん細胞となります。炎症により細胞が頻繁に壊れると、細胞はそれだけ多くの増殖をしなければなりません。DNAの複製を頻繁に繰り返すため、エラーが起こりやすくなり、がん細胞の発生リスクが増してしまいます。

 胃がんを例にして説明してみます。胃がんの主な原因は、胃の中にヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)という特殊な細菌が住みつくことだといわれています。仮に、正常な胃の細胞が1日1000個の割合で壊れるとすると、ピロリ菌がいる場合は炎症のせいで例えば1万個、10万個というけた違いに多くの細胞が壊れるのです。

 すると、胃の細胞は壊れた分だけ頻繁に細胞を増やさなければならなくなり、増殖がやはり10倍、100倍も多く行われることになります。増殖の機会が100倍になればDNAを複製する機会も100倍になりますから、それだけでエラーも多くなり、胃がんになってしまうわけです。

 胃がんと同様、肝がんの場合はB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染により起こりやすくなりますし、子宮頸がんの場合は、ヒトパピローマウイルスの感染が主な原因でがん化を起こします。つまり、細菌やウイルス感染により炎症が起こり、細胞増殖の機会が増えてしまうことで起こるのが、感染症型のがんなのです。

生活習慣病型のがんと糖質制限

 これとは別に、生活習慣病型のがんが存在します。世界がん研究基金によれば、腎臓がん、すい臓がん、食道がん、子宮体がん、胆のうがん、大腸がん、乳がんの7つには肥満がかかわっており、肥満は生活習慣に起因しているため、生活習慣病型のがんと呼ばれます。なお肺がんの多くは、タバコ病と呼ばれる生活習慣病型のがんです。

 そして、生活習慣病型のがんについて、元凶ではないかと疑われているのが、高血糖と高インスリンで、この2つに発がん性があることは、非常に信頼性の高い研究で明らかになっているわけです。糖質制限食でも感染症型のがんについては、予防効果はありません。細菌やウイルスの感染を食事療法で防ぐことはできないからです。

 しかし、現代の日本では感染症型のがんは減りつつあり、生活習慣病型のがんが増えていて、こちらのタイプは糖質過剰が元凶だと疑われており、糖質制限が望まれるわけです。日本人の死因第1位であるがんについて、糖質制限食は有効です。最新の医学研究が、糖質制限食の生活習慣病型がんに対する予防効果の有望さを認め、次第に事実を明らかにしつつあるのです。

(「江部康二の糖質制限革命」江部康二 東洋経済新報社より引用)

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