ストレスで筋肉が落ちる Topics

現代生活とストレス

 現代人、特に都市生活者において、ストレスが大きい。解剖所見でも、都市生活者の副腎が、農村生活者のそれより大きいことが報告されている。ストレス患者には、コーチゾンを投与するのが合理的のはずであるが、これは副作用の大きいことが欠点である。そこえ、精神安定剤がしばしば与えられるが、これにも問題がある。結局、ストレスに薬はない、というのが正直なとこだろう。

 平均寿命の統計を見ると、女性の方が男性より長生きするのは、世界的な傾向である。これは、副腎機能において、女性が男性に勝るからだ、と説明する人がいる。女性は分娩の際、大きなストレッサーに出会う。これに対抗する必要上、女性の副腎は強くなっているというのだ。坊さんにも長生きする人が多い。それは、煩悩という名のストレッサーを離脱することができるためであろう。

 ストレスに強くなることは、多くの人にとって健康維持の条件となる。そのために、信仰の道に入って、ストレッサーを跳ね除ける以外に名案がなければ、俗人は助からないではないか。

ストレスで筋肉が痩せる

 神経質だといわれる人がいる。これは、神経がピリピリした人、という通俗的な解釈もできるだろうが、ストレッサーを増幅する傾向のある人ともいえよう。常識的からすると、そのような人は痩せている。これには理由があるのだ。

 我々はすでに、ストレスに生体の抵抗する手段が、コーチゾンを代表する副腎皮質ホルモンであることを知っている。このホルモンの作用として、タンパク質や脂肪をブドウ糖に変えるという、物騒な働きがある。コーチゾンを服用していると、手足が痩せ、顔が丸くなるなど、いわゆる「クッシング症候群」を表してくる。これは、副腎皮質に腫瘍ができたりして、その機能が亢進して起こるクッシング病の症候群である。

 コーチゾンによって手足が痩せるのは、その筋肉や皮下脂肪が、分解してブドウ糖になった結果にほかならない。ストレスの抵抗期に血糖値の上昇があるのは、まさにそのためである。今日、都市生活者に糖尿病が増えつつあるが、ここにストレスが一枚噛んでいる疑いは、十分であろう。

副腎皮質ホルモン(ストレスホルモン)への対策は高タンパク食

 ストレスそのものはともかく、副腎皮質ホルモンによるタンパク質の分解には、一つの対策がある。それは高タンパク食を摂ることだ。タンパク質が十分に補給されれば、コーチゾンは、筋肉や骨や皮下脂肪などを狙わずに、血中にあるアミノ酸やタンパク質を生贄にするだろう。

 それを怠れば、人体という構造物は、根底から揺さぶりをかけられる。神経質な人が病弱に傾くのは、慢性低タンパクのせいと考えてよかろう。

(「高タンパク健康法 病気やストレスに負けないために」三石 巌 2018.8.1初版より引用)

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